会長訪問

堅実に物事に取り組む
「縁の下の力持ち」としての魅力を発信していきたい

海に出てリフレッシュ

会長の趣味を教えてください。

海釣りです。子どもの頃から近所の友達と釣りを楽しんできましたが、会社に入ってからは釣り好きの仲間と船で出かけるようになりました。今は鳴門に通っています。いつも同じ船頭さんに船を出してもらい、もう30年になります。
　鳴門の海は水がきれいですし、一本釣りの魚はおいしさが違います。鯛やハマチ、ヒラメ、セイゴなど、いろいろな種類の魚が釣れ、季節によっておいしい魚の種類も変わります。春に釣れる桜鯛もよいものですが、秋はモミジ鯛といって脂がのっておいしいんですよ。知人にも差し上げますし、孫がたくさん食べてくれるのも嬉しいですね。家内も魚のさばき方が上手になりました。
　食べることも楽しみですが、海に出るのは気持ちのよいものです。釣り場所を決めたら、船のエンジンを切り、錨をおろして魚がかかるのを待ちます。周囲に何もない海の上で、本当にリラックスできる時間です。仕事が忙しいときも、気分をリフレッシュさせるのに役立ちました。
　釣りのほかはゴルフもします。やはりスコアよりも、リラックスできることを重視して楽しんでいます。

社会に貢献できることが魅力

会長の座右の銘を教えてください。

「堅実」がいちばんだと思います。言葉を変えれば、「無理をしない」ということですね。無理をしてできないことはありませんが、それを続けてしまうと、経営者も働いている人も、どこかでひずみが出てきてしまいます。建設業界のような業界の会社は急に大きくなれるものではありませんから、少しずつ伸びていけばよいのです。先代からも言われ、仕事を続けてきて、自分自身でも実感しています。
　建設業は、縁の下の力持ちのような仕事です。災害などがあれば、すぐに対応できるように体制を整えておかなくてはなりません。阪神・淡路大震災のときには、当社の社員も建設業界の人たちも、被災者でありながら、現場で仕事をしてきました。今回の熊本の震災でも、被害を受けた建設業界の人たちがたくさん現場で働いています。こうしたことをもっと多くの方たちに知ってほしいですね。
　何かあったときに貢献できるということは、この仕事のいちばんの魅力でしょう。それを若い人たちに発信していかなくてはと思っています。

一昨年、会社の経営を引き継がれたそうですね。

現社長は39歳で就任し、経営の大変さを初めて知ったようです。立場が人をつくるので、私はそれでよいと思っています。その立場に立って初めて考えられるようになることがあり、目線も違ってくるものです。これは経営者に限らず全てに当てはまることでしょう。ですから、若い人に早く引き継いで、任せていくのがよいと思っています。

では最後に、納税協会の会長としての課題と抱負をお願いします。

須磨納税協会では、青年部や女性部の方々も確定申告の広報活動を行うなど、積極的に携わっています。さらに活性化していくためには、やはり会員増強が一番の課題です。
　毎年、桜まつりの会場などで、税金クイズなどレクリエーションを交えまがら納税協会の告知を行っており、おかげさまで反応もいただいています。また須磨水族館とタイアップしたPR活動のほか、須磨海岸の清掃活動も予定しています。こうした活動が浸透し、中小企業や商店を取り巻く状況が上向いてくれば、徐々に会員数も増えてくるのではないでしょうか。そのほか、協会が所有する土地や建物を活用して活動資金を捻出する方策も、検討しているところです。今後は若い方たちにも頑張っていただけるよう、納税協会の活性化に向けて尽力してまいります。

本日はありがとうございました。