何事も体験を重ね知識を吸収
質実剛健をモットーに社会に貢献

日東精工株式会社
設立	昭和13年２月11日
資本金	35億2,200万円
従業員数	約1,358名（連結）、約599名（単独）
営業品目	精密ねじ、ゆるみ止めねじ、特殊冷間圧造部品、自動ねじ締め機、ドライバ、組立システム、流量計、計測・計装システム品、検査装置の製造販売
拠点	本社・本社工場（京都府綾部市） 八田工場・城山工場・システム工場・海外戦略部：京都府綾部市 支店：東京、大阪、名古屋 営業所・出張所：群馬、福岡

創造する喜びを得る

会長の趣味を教えてください。

いろいろさせていただいていますが、ひとつはゴルフです。健康のためでもあり、仕事のお付き合いが多いので人間関係も大切にしています。また、日曜大工も若い頃から続けている趣味のひとつです。大きいものでは物置やウッドデッキ、それにテーブルや椅子、庭の花壇なども作りました。作ったものは今も愛用しており、デッキで来客とバーベキューをしたり夫婦でお茶を飲んだりして楽しんでいます。
庭木も半分以上は挿し木で増やしました。木が育つのに10年くらいかかりましたが、買ってきたものをすぐに使うよりも、でき上がっていくのが楽しみなんですよね。ものづくりと一緒です。
釣りも好きで、夏はアユ釣りに行きます。子どもが小さい頃は、よく一緒に連れて行きました。今は私のほうが海岸の夜釣りに連れて行ってもらっています。孫と一緒にアジ釣りに行くのも楽しみです。

お忙しい中、多くの趣味をお持ちなのですね。

趣味を通してストレスを発散させていただいています。それに仕事とはまったく違う分野の知識を吸収でき、趣味を持っていて本当によかったと思っています。日曜大工のときには子どもにも釘やハンマーを持たせ、屋外教育のような面もありましたしね。

今後は地域に恩返しを

会長のモットーを教えてください。

ずっと「質実剛健」を胸に、仕事に取り組んでまいりました。やはり自分自身がしっかりしていないと、周囲に訴える力がありませんから。できるだけ何でも体験し、新しい知識を吸収しながら努力を続けるよう心がけています。
日東精工は地元・綾部の産業振興を目的として始まった会社で、今年2月に75周年を迎えました。決して派手なところはありませんが、コツコツと実績を積み上げ、日本や海外の多くのメーカーに当社独自のねじを使っていただいています。今思えば「質実剛健」は社風にも合っていたのかもしれません。

綾部の発展と日本の産業に貢献されてきた日東精工さんのお仕事の内容を少しお聞かせください。

当社は家電製品やデジカメ、ゲーム機などに使う、非常に精密なねじを扱っています。直径０・６ミリからそろっており、サンプルでは０・４ミリのものもあります。1本でも品質の伴わないねじがあれば、家電などのオートメーションのラインはすべて止まってしまいますから、狂いのないよう万全の品質管理を行っています。
また、ねじ締め機器も作っているため、試作から量産まで短期間でできるのも強みです。そのほか宅地造成の際に必要な地盤調査機、生産ラインで用いる洗浄機など、最近海外で脚光を浴びているユニークな製品もあります。今は自動車向けねじのウエイトを高める方向にあり、当社のタップレスの技術を生かした自動車向けのねじも、事業展開を進めているところです。
今後は会長職として、会社に対して側面からの援助を心がけてまいります。その分、これまでなかなかできなかった社会貢献にも力を尽くし、地域に恩返しさせていただきたいと思っています。

では最後に、納税協会会長としての課題と抱負をお聞かせください

私自身、税金についてもっと勉強しなくてはと思っておりますが、一般の皆さんにも知ってもらいたいと思っています。たとえば消費税の問題も、なぜ税率が上がるのか、なぜ必要なのかを理解しないことには次に進むことができません。一般の方々と税務署との間に立つ納税協会として、税についてわかりやすく啓蒙する機会を設けることができれば、と思います。それが会員の増加にもつながるのではないでしょうか。
少しずつでも、新たな取組を進めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

本日はありがとうございました。